2023年から始まった断熱改修での国の補助金制度。
なかでも先進的窓リノベ事業は空前の補助金額で大きな話題になりましたよね。
冬の結露があまりにもひどくて悩んでいた我が家。
昨年中に二重窓リフォームをおこないたかったのですが、申請期限より前に補助金予算額に達してしまうかも…?
との予想を前に、あえなく断念。
昨年よりは補助額が少なくなってしまったのですが、今年に入ってすぐ二重窓リフォームをおこなうことができました。
そこで今回は、二重窓リフォームの費用はどのくらい?東京都での補助金は?
実際にリフォームした感想と、結露はなくなるかなど失敗しないために知っておいた方がいいメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
二重窓リフォームを検討中の方の参考になれば幸いです。
二重窓リフォームの準備
二重窓リフォームを検討すると、まず目にするのがリクシルのインプラスとYKKapのプラマードUの製品ですよね。
どちらの製品がいいのか…。
インプラス?プラマードU?
調べてみたところ、インプラスもプラマードUも窓の性能は変わらないそうです。
内窓を設置するのに必要な窓枠の奥行きに3㎜ほどの違いはあるようですが(インプラスは奥行70㎜・プラマードUは奥行き73㎜必要)たいした差ではありません。
また、インプラスもプラマードUも選べる窓枠のカラーは6色ずつ。
若干色味の違いはありますが、そこまで大きな違いは感じられませんでした。
価格も同じくらいなので、どちらを選んでもお好みで大丈夫!
我が家の場合は、元々の窓がYKKapの窓だったのでプラマードUを選択しました。
二重窓リフォームの見積り依頼
我が家では二重窓リフォームのために、昨年からリフォーム会社を検討していました。
しかし、昨年見積り依頼をしたところ、リフォーム会社からは以下の返答が…。
自宅の窓の写真とサイズを測って送れば概算の見積りは出せるが、直接訪問して見積りする場合にはそのまま契約してもらうと。
4社に見積りを依頼しましたが、どこも同じような対応。
なかには直接訪問して見積りをしたあとに契約しない場合は1万円かかるという会社も。
実際の見積り額を伺ってからリフォーム会社を検討したいと思っていたのですが、どこもリフォーム依頼が殺到して人手不足のようでした。
昨年7月頃のことです。
もしかしたら2024年の窓リノベ事業は3月下旬から申請開始なので、開始前の今ならもう少し対応が違うかもしれません。
ただ、同じような対応の可能性も…。
4社すべてに自宅の窓写真と寸法を送るのは正直大変な作業でした。
リフォーム会社とのやりとりがまた手間だったり(苦笑)
あとから気付いたのですが、リフォーム会社に一括で見積り依頼ができる仲介サービスもあったようです。
【無料】リフォームの見積り比較サイト【タウンライフリフォーム】
こちらなら無料で一括見積りを依頼できるとのこと。
しかも、自分で見積り依頼したいリフォーム会社も選択できるようです。
見積りを依頼した会社からの営業が断りづらいときには、お断り代行もしてくれるとか。
まずは見積り比較サイトを利用すればよかったなぁ…と思います。
二重窓リフォームの見積りと契約
東京都に住んでいる場合、二重窓リフォームには国の「窓リノベ事業」
その他に、東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」(長い…苦笑)の補助金申請ができます。
国の「窓リノベ事業」は業者が申請して、一旦は業者に補助金が支払われる仕組み。
しかし、東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は自分で申請する必要があります。
ただ、補助金制度は提出書類を作成したり、資料を集めたりするのがなかなか大変…。
結局、国と都の補助金申請を代行でおこなってもらえるリフォーム会社に依頼することにしました。
とはいえ、二重窓リフォームには区の補助金申請もできるのですが、こちらは自分でおこなう必要があります。
私が住んでいる区の補助金は本当に微々たるものですが、申請はめちゃくちゃ面倒な手続きで…。
ここまでの頑張ったなら、東京都の申請も自分でできたかも??なんて。
その方がもう少し安いリフォーム会社もあったので(苦笑)
でも、区以外に東京都の申請書類まで用意していたらさらに大変だったかもしれないので、これでよかったのかもしれません。
自宅での見積りは、リフォーム会社の方が一通り写真を撮影した上で30分位で終了しました。
窓枠のカラーを選んでおくこと。
リフォーム時にマンションの養生が必要か管理人さんに確認をとっておいて欲しいとのことでした。
養生代がかかる場合には、こちらも「窓リノベ事業」の申請に含めることができるそうです。
そしてリフォーム代金は見積り後に半分を支払い、工事後に残りの半分を支払うようにとのこと。
リフォーム後に代金の半分が支払われ次第、窓の発注をかけるということでした。
ちなみに2024年2月時点でのプラマードUの納期は3週間ほどです。
二重窓リフォーム開始
2024年2月末に二重窓リフォームをおこないました。
見積り時に窓枠の色見本を見せてもらい、後日、木目ナチュラル(E3)を選択。
窓はプラマードUのLOW-Eガラスアルゴン入り(透明)です。
リフォーム時間や作業員の人数は?
二重窓リフォームでビックリしたのは、作業員が1人でリフォームをおこなっていたことでした。
自宅での見積りにはリフォーム会社の方が2人来ていたので、てっきり作業員も2人くらいはいるのかなと思っていたので。
もしかしたら2人くらいいることもあるのかもしれませんが、人手不足ということもあるのかもしれません。
担当してくれた作業員さんは、我が家のリフォームのあとにもう一軒別のリフォームが控えているようでした。
窓リフォームの時間ですが、実際にリフォームをしている時間は約2時間半。
今回はマンションへの養生が必要だったため、養生と窓の搬入に約30分。
合計で約3時間くらいでした。
作業員さんが2人だったら、もう少し早いんじゃないかなと思います。
ちなみに、窓の搬入には1tトラックが使用されました。
二重窓リフォームにかかる費用は?
我が家は3LDK 。
リビングに窓2枚+FIX窓1枚。
こちらは掃除がしやすいように、内窓に3枚引き違い窓を設置しました。
その他に窓が5か所。
窓枠の奥行が足りないところは「ふかし枠」を取り付けて窓枠を延長します。
ふかし窓を含めたすべての内窓の値段は650,300円。
そこに施工費50,000・現場搬入諸経費55,000円と、養生費28,000円が加わります。
消費税を含めると見積り総額は861,630円。
国の「窓リノベ事業」と東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を申請すると…。
国の補助金が269,000円、東京都の補助金が261,000円。
合計で530,000円の補助金が戻ってくる予定です(窓のサイズで補助金額は異なります)
実質331,630円でリフォームができた(無事申請が通ればですが…)計算になります。
さらに我が区では微々たる(いや、ありがたいのですが)補助金が戻る予定です。
この区の補助金はお住いの地域によって異なるので、二重窓リフォーム検討時に調べてみることをおすすめします。
我が区では微々たるですが、区によっては相当な補助金額になるところもあるとか。
ただ、東京都の補助金と区の補助金を併用することで補助金額が減額になるパターンなどもあるようで…。
どの組み合わせで申請するのがお得なのか?
補助金についてリフォーム会社に相談してみるのもいいと思います。
二重窓リフォームに国の補助金「子育てエコホーム支援事業」は使える?
二重窓リフォームには、国の補助金として「窓リノベ事業」の他に「子育てエコホーム支援事業」があります。
「子育てエコホーム支援事業」は子どもが18歳以下で夫婦いずれかが39歳以下であることが条件で申請できる補助金制度。
とはいえ、リフォームに関しては年齢を問わず全ての世帯が対象です。
しかし、同じリフォーム箇所で「窓リノベ事業」と「子育てエコホーム支援事業」を併用することはできません。
二重窓は「窓リノベ事業」の対象になる窓においては、「子育てエコホーム支援事業」より「窓リノベ事業」を申請した方がお得です。
ただ、二重窓以外に浴室やトイレやキッチンのリフォーム、エアコンの買い替えなどを検討している場合は「子育てエコホーム支援事業」を併用して使える可能性があります。
「子育てエコホーム支援事業」においても申請者はリフォーム会社です。
二重窓以外にリフォームなどを検討している方は、リフォーム会社に相談してみるのがいいと思います。
二重窓は結露に効果ある?実際にリフォームした感想
冬の結露があまりにひどく検討した二重窓リフォーム。
実際にリフォームしてみて、結露に効果があるのか?
室内の温かさや騒音はどうかをご紹介していきます。
二重窓は結露に効果がある?
二重窓リフォームによる結露ですが、我が家では大いに効果がありました。
リフォーム前と比べると、一目瞭然というほど結露が軽減されました。
ただ、完全に結露がなくなるかな?という望みは、残念ながら叶いませんでした。
こちらは気温1ケタ台の冬の朝。
内窓の窓枠ぎりぎりにうっすら結露が発生しています。
実は結露が発生するのは温度だけではなく湿度も関係しているとのこと。
そのため、エアコンをつけているリビングは乾燥するからか結露が発生しなくなりました。
しかし、廊下側の窓は若干ではあるのですが、結露が発生します。
エアコンなどの暖房器具を使わない部屋なので外気との気温差は少ないと思うのですが、湿度が高い関係で結露が生じているようです。
雪の降った朝の画像です。
換気をしようと外窓を開けてしまったのですが、開ける前から内窓は画像の状態でした。
いつもより窓全体がうっすら白く曇り、窓枠部分の結露も範囲が広くなっています。
とはいえ、雪の日でもこのくらいの結露で済んでいるというのは本当に助かります。
リフォーム以前なら、雪の日は家全体の窓を給水タオル4枚使用しても拭き切れないほどの結露でした。
それが二重窓リフォーム後は、10分ほど窓を全開にして換気しておけば結露処理は終了です。
結露拭きに使っていた朝の時間が大幅に削減できたのが本当に嬉しいです!
しかし1ヶ所だけ、なぜかいつも外窓が結露してしまう窓があります。
二重窓は断熱性能を高めるためには外窓と内窓の距離が70㎜程度というのが最も効果があるそうです。
この間隔よりも内窓と外窓の距離が離れすぎれば、結露のリスクが高まるとか。
こちらの外窓と内窓の距離は約100㎜。
少し離れすぎているのも原因なのかもしれません。
ただ、これ以上の結露を防ぐには適度な換気をするしかないようなので、ここは換気に注意していきたいと思います。
二重窓リフォームをすると室内は暖かい?
二重窓にすると断熱効果が高まり、室温を快適に保てるメリットがあります。
が、現時点では室温が快適になったという感覚はありません(苦笑)
元々冬場でも日当たりがよく、室温はあたたかめの我が家。
二重窓リフォーム前とリフォーム後で暖かさに違いがあるか?というと、正直分かりません。
もしかしたらエアコン代が少し安くなるでしょうか?
もう少し経過をみていきたいと思います。
二重窓リフォームをすると騒音はなくなる?
リフォーム会社の方が話していたのが、「二重窓リフォームをすると音に関しての違いが一番よく分かると思います」ということ。
私は騒音が気になっていたわけではないので、実感はあまりありません。
しかし、窓際で寝ていた主人はトラックなどの音が気になっていたとのこと。
その主人曰く、音が気にならなくなったと言います。
たしかに考えてみると、リフォーム前は「消防車の音が近いな、何かあったのかな?」
「今日は救急車がよく通るな。コロナの救急搬送が増えてる??」
サイレンを聞いてそんなことを思っていたのですが、そういえばサイレン音を聞かなくなりました。
二重窓リフォーム=騒音に大いに効果があるようです。
二重窓リフォームを失敗しないために知っておきたいデメリット
最後に、二重窓リフォームをするにあたって後悔しないために知っておきたいデメリットを紹介していきたいと思います。
二重窓リフォームをしても玄関ドアは結露する
二重窓リフォームをするにあたって気になっていたのが、ドアの結露はなくなるのか?ということ。
マンションにおいて玄関ドアは共用部にあたるので、交換するのは難しいんですよね…。
しかし、我が家のドア結露は相当なものです。
二重窓で改善できれば…と思っていたのですが、残念ながら玄関ドアは二重窓にしても結露します。
ドアの結露をなくしたかったら、やはり玄関ドアをリフォームするしかないようです↓
ちなみに、窓自体の結露をなくしたい場合も全室の窓を二重窓リフォームしないと効果は薄いようです。
ただ、結露に関して言えば、浴室の窓はリフォームしてもしなくても居室の窓結露には関係ないとのこと。
お風呂場の保温性を高めたい場合には、浴室の窓リフォームも有効だそうです。
我が家の目的は結露なので、浴室の窓リフォームはしませんでした。
しかし、浴室の窓リフォームも居室と一緒におこなえば補助金の対象になるので、気になる方は検討してみてもいいかもしれません。
二重窓でも換気は必要!
断熱効果が高まって、室内の保温性がUPする二重窓リフォーム。
しかし保温性がよくなる代わりに、室内の水蒸気も逃げにくくなって湿気が溜まりやすくなるようです。
湿気はカビの原因にもなるので、適度な換気を心がける必要があります。
リフォーム会社の方にどのくらいの換気が必要か伺ったところ、1日に30分位は換気をしてくださいとのことでした。
二重窓は夏場は暑い?
2024年冬に二重窓リフォームをしたばかりの我が家。
二重窓にした夏場の暑さがどのくらいかは現時点では分かりません。
ただ、リフォーム会社の方は「二重窓は夏場は暑いですよ~」と念押しされていたので、そこは少し気がかりではあります。
とりあえず窓を開け放すかエアコンをつけるかで乗り切りたいと思います。
二重窓の断熱効果でのエアコンの保温性を期待したいと思います。
二重窓は開けにくい
二重窓リフォームのデメリットとして一番よく聞くのが、二重窓は開閉が面倒ということじゃないでしょうか?
実際に、二重窓の開け閉めは面倒です(苦笑)
上記画像のように、左側の窓は内窓と外窓の間にゆとりがあります。
この場合は外窓のクレセント錠が内窓にあたらないので、そこまで不便を感じません。
問題は右側の窓。
こちらは外窓のクレセント錠が完全に内窓にあたってしまいます。
こうなると内窓を全開にしてからでないと、外窓を開けることができません。
この全開まで開けないといけないのが何気にストレス(苦笑)
まぁ結露とどちらがいいかと言われたら、二重窓を選ぶのですが…。
ちなみに内窓のクレセント錠の高さは、リフォーム時に変えてもらうことも可能です。
我が家では3歳の次男が勝手にクレセント錠をいじってしまうことがあるため、リビングだけ高さを調整してもらいました。
二重窓では窓を開けた瞬間の曇り具合がすごい
冬場の朝、洗濯物を干そうと窓を開けた瞬間に窓の曇りが発生します。
このまま窓を閉めてしまうと、しばらくは何も見えない状態に…。
結露の発生も気になります。
そこで、必然的に換気タイムに突入(苦笑)
今まではびっしりの結露で外気と室温の差を見せつけられていましたが、リフォーム後は曇り具合が寒暖差を感じさせます。
二重窓は掃除が大変
二重窓リフォームをすると窓が二枚になる分、一枚よりはやはり手間がかかります。
しかし、内窓は室内側なのでそこまで汚れが気になることはありません。
外窓汚れがメインになるので、一枚のときとそこまでは変わらないかと。
むしろ冬場に毎日結露を拭いている方が辛かった…。
そう考えると、我が家の場合は二重窓リフォーム後の方が掃除はラクかもしれません。
【無料】リフォームの見積り比較サイト【タウンライフリフォーム】こちらのサイトでは、いくつかの会社に無料でリフォームの一括見積りをお願いできます。
対応の良いリフォーム会社が多い。
しつこい営業電話がないなど、口コミも上々。
窓リフォームを検討中の方は、まずは見積りを依頼してみてはいかがでしょうか?
まとめ
二重窓リフォームは結露に効果があるのか?
実際にリフォームした感想と、失敗しないために知っておいた方がいいデメリットをご紹介してきました。
昨年から引き続き、2024年もお得に二重窓リフォームがおこなえる国や東京都の補助金制度が揃っています。
窓の結露にお困りの方は、軽減が期待できる二重窓を検討してみるのもいいのではないでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。