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映画・ドラマ

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』原作漫画でも人気のエピソードが映画化!奈々瀬の正体など、ネタバレ感想をご紹介‼

岸辺露伴ルーヴへ行く画像

荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場するキャラクター・岸辺露伴。

その岸辺露伴を主役にしたスピンオフコミック『岸辺露伴は動かない』は2020年から実写ドラマ化がスタートしました。

主役の岸辺露伴に高橋一生さんを迎えた『岸辺露伴』シリーズは、マンガの実写化は難しいと言われるなか、原作支持者からも絶賛の嵐!

2022年末までに8話が放送されています。

そして2023年5月満を持して初の映画化を果たしました。

2024年5月10日(金)には待望のドラマ新作第9話「密漁海岸」も控えている『岸辺露伴』シリーズ。

そこで今回は、映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のネタバレ感想をご紹介していきたいと思います。

最後までご覧いただけたら幸いです。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』とは

岸辺露伴ルーヴルへ行く画像
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2023年5月26日に公開された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

原作ファンにも人気のエピソードを題材にした本作は、原作ファンやドラマファンにも支持されて公開から初週3日間で22万人を動員。 

週末興行ランキングで日本映画No.1スタートを記録しました。

原作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで海外からも評価が高い荒木飛呂彦先生が、ルーヴル美術館から「バンド・デシネプロジェクト」の一環としてルーヴルを舞台にしたマンガのオファーを受けたことから生まれた作品です。

ルーヴル協力のもと、普段は入ることのできないルーヴル美術館の地下や屋根裏なども含めて2日間の取材をした荒木先生。

そこから着想を得て2009年に発表したのがフルカラーの『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』です。

今回の映画化に際してもルーヴルからのロケ撮影に許可が下りているため、映像に実際のルーヴルの映像が華を添えています。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』キャスト・スタッフ

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のキャストとスタッフは、大成功を収めたドラマ『岸辺露伴は動かない』から続投。

監督の渡辺一貴さん、脚本の小林靖子さんをはじめ、岸辺露伴に高橋一生さんと泉くんに飯豊まりえさんコンビが引き続き見られるのが嬉しいですよね!

原作ファンから信頼の厚いキャスト・スタッフが再結集した映画化になっています。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』スタッフ

監督:渡辺一貴 

原作:荒木飛呂彦

脚本:小林靖子 

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』キャスト

高橋一生(岸辺露伴)

飯豊まりえ(泉京香)

長尾謙杜(岸辺露伴<青年期>)

安藤政信(辰巳隆之介)

野口エマ(美波)

白石加代子(岸辺露伴の祖母)

木村文乃(奈々瀬) ほか

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』あらすじ

青年時代、岸辺露伴には淡い思いを抱いた女性が存在した。

心に秘めたままその存在を忘れていた露伴だが、新作を執筆する中で、かつてその女性がこの世で「最も黒い絵」の噂を話していたことを思い出す。

それは最も黒く、この世で最も邪悪な絵だった。

ルーヴル美術館に「黒い絵」が所蔵されていることを知った岸辺露伴は、新作の取材とかつての密かな慕情を胸に抱えてフランス・ルーヴル美術館を訪れる。

しかし「黒い絵」は美術館職員にすら知られていない存在だった。

データベースでヒットした場所は今は使われていないはずの地下倉庫「Z-13」

そこに立ち入ったとき、露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事と対峙することになる…。

果たして「黒い絵」に隠された真実とはなんなのか?

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』ネタバレ感想

漫画家としてデビューしたての青年・岸辺露伴は、古くは祖父が経営していた旅館だった貸家に身を置いていました。

祖父の死後、祖母が空き部屋を貸家として提供していたのです。

サッパリした性格の祖母は、祖父の残した家財や美術工芸品なども処分してしまいました。

貸家には露伴の他に、奈々瀬という女性が…。

編集者から女性の絵に魅力がないと言われていた露伴は、被写体にピッタリの奈々瀬をこっそりとデッサンしました。

それを見つけた奈々瀬は露伴を咎めますが、反省の色を見せた露伴を部屋に招き入れると「黒い絵」の話を語り始めます。

200年以上前に山村仁左右衛門という絵師が描いた絵。

この世で最も黒い絵。

その絵は決してみてはいけないし、さわってはいけない。

「黒い絵」の話をした奈々瀬は突然部屋から露伴を追い出し、どこかへ去って行ってしまうのでした。

1週間後、宿に戻ってきた奈々瀬。

不安げな彼女を抱きしめると、露伴は「あなたを守ってあげたい」とヘブンズ・ドアーを発動しようとします。

しかし奈々瀬は、そっと手を離してそれを制するのでした。

床に落ちた露伴のマンガ。

そこに長い黒髪の自分が描かれていることを知った奈々瀬は怒り、ハサミでその黒髪の女性をズタズタに破いてしまいます。

そして「ごめんなさい」とともに何かを呟くと、それから二度と部屋に戻ることはありませんでした。

そこに本当に存在したのか分からないほど虚ろな存在の奈々瀬。

祖母に尋ねても、奈々瀬がいたのかどうか曖昧な返事しか返ってきませんでした。

数年後の現在、骨董店でオークションの図録に「黒い絵」を見つけた露伴は、担当編集者の泉とともにオークションに出向きます。

高値で「黒い絵」を競り落とした露伴でしたが、その絵は探し求めていた仁左右衛門の「黒い絵」ではありませんでした。

しかし、絵の裏側に「これはルーヴルでみた黒。そして後悔」という言葉を見つけた露伴はルーヴル美術館へ行くことを決意します。

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取材としてルーヴル美術館を訪れた露伴と泉。

日本語の話せる美術館職員エマは2人のアテンドを頼まれました。

ただ、仁左右衛門の「黒い絵」についてはルーヴル美術館の職員でも分からず、もしかしたら地下倉庫に眠っているかもしれないということでした。

地下倉庫を警備する消防隊やエマとともに「黒い絵」が眠る場所へ案内してもらうと、突然消防隊の様子がおかしくなります。

「なぜこんなところに兵隊が⁉」と叫んで錯乱状態になり、その場に倒れ込みます。

身体には複数の銃撃のあと。

さらにエマは水難事故で亡くした息子を思い出しているのか、うなされながら水を吐き出し続けます。

同行者たちがおかしくなる中で、露伴はその背後に長い黒髪の女性の絵ーかつて語られたこの世で最も「黒い絵」が掲げられていることに気付くのでした。

仁左右衛門の「黒い絵」は見た人の後悔を映し出す呪われた絵。

さらに見た人の祖先の罪や後悔までもを映し出して体現させようとします。

そのことに気付いた露伴は、泉に「(絵を)見るな!」と告げ、エマを連れて部屋を出ていくよう促します。

露伴の前にも斧を持った不気味な男が姿を現しました。

それが探し求めてきた「黒い絵」を生み出した男、仁左右衛門だったのです。

斧を振りかざす仁左右衛門。

死者にはヘブンズ・ドアーも通用せず、もう終わりかと思われたそのとき、仁左右衛門の腕を止めた者がいました。

奈々瀬です。

「何もかも、すべて忘れて」ーかつて告げられて、思い出せなかったその言葉。

露伴は彼女の言葉に従って、自らにヘブンズ・ドアーをかけると「すべての記憶を一切なくす」という命令を書き込みます。

そのまま部屋から立ち去った露伴。

実は手の甲には「顔をこすれ」というメモが書かれており、それを実践することですべての記憶を取り戻すのでした。

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日本へ戻ってきた露伴は、寂れた墓石の前に佇みます。

背後に現れる奈々瀬。

彼女は以前のように露伴のヘブンズ・ドアーを拒むことはしませんでした。

200年以上前、藩の御用絵師をしていた山村仁右左衛門は革新的な絵を描くことに情熱を傾けていました。

そこに嫁いできたのが奈々瀬です。

従来的な絵を求めていた仁左右衛門の父は、一向に考えを改めない仁左右衛門に業を煮やし奈々瀬と2人家から追い出してしまいました。

質素で慎ましくも、自由な生活に満足していた2人。

しかし、奈々瀬が病に倒れてから生活は一変しました。

薬代などのお金がかさみ、ついに父親を頼らざるを得ないところまで。

「自分を超える絵を描いたら許す」と話す父。

その日を境に、仁左右衛門は奈々瀬の絵を描き続けます。

そんなある日、奈々瀬は病気を治したい一心で訪れていた菩提寺のご神木に、顔料に使えそうな黒い樹液が流れているのを発見しました。

髪の毛に使う黒を探していた仁左右衛門は、ご神木の樹液の黒を無我夢中で黒を塗り続けました。

その様子をみた奈々瀬は、それからも時折樹液を持ち帰るのですが、いつしか仁左右衛門が顔料に取りつかれたかのように絵を描いていることが気になり始めていました。

さらに奈々瀬が樹液を取りに行く場所を知った仁左右衛門は奈々瀬の身体を心配して、自分が樹液を取りに行くと言って聞きません。

そしてある日、仁左右衛門はご神木から樹液を盗んでいる現場を役人に捕らえられてしまいました。

役人に連れていかれそうになる仁左右衛門を前に、奈々瀬は自分が悪いと訴え出ていきますが、役人によって殴り飛ばされてしまいます。

それを見た仁左右衛門は怒り狂い、役人たちを斧で殴り殺してしまうのでした。

亡くなる奈々瀬を片手に、最後の力で描き上げた仁左右衛門の「黒い絵」

仁左右衛門の深い悲しみと怒りが宿った「黒い絵」は、見るものに(場合によっては先祖の代からの)後悔を具現化させる悪しき絵になってしまいました。

そして奈々瀬はそのことを後悔しつづけ、絵とともにこの世にとどまり続けていたのでした。

「巻き込んでしまってごめんなさい」

露伴に告げた彼女は静かにこの世を去っていきました。

山村奈々瀬ー旧姓『岸辺』奈々瀬の姓を残して…。

若き日の岸辺露伴…?

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なにわ男子の長尾謙杜さんが演じた若き日の岸辺露伴

トレンドマークの白いワイシャツとヘアバンドを付けて、後ろ姿は露伴先生そのものです。

ただ、いくら思いを抱いている女性の前だからといって、現在の面影なさすぎじゃないですか?!

全身までピンと伸びた背筋、妖艶ささえ漂うほどの色香をまとって、何をしていても絵になる露伴先生。

高橋一生さんが演じる露伴先生の若き日を完全に再現するのが難しいのはもっともですが、せめてもう少し似せてもよかったのでは…。

または、岸辺とはなんの関係もない仁左右衛門を高橋一生さんが演じるくらいなら、若き日の露伴先生を高橋一生さんが演じてもよかったのではないでしょうか?

高橋一生さんなら、きっと現在の露伴先生のテイストを残しながらも、若き日としての露伴先生を演じ切ってくれたと思います。

むしろ見てみたかった~‼

露伴のマンガを破いた奈々瀬

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『岸辺露伴ルーヴルへ行く』の重要なピースの1人・奈々瀬。

妖艶で影がある謎多き人物として露伴先生の前にたびたび登場する彼女は、実は露伴先生の先祖にあたる女性でした。

ルーヴル美術館の地下に眠っていた「黒い絵」に描かれた女性=奈々瀬だったのですが、正直「黒い絵」が最初に映像で映されたときは怖かったです。

じっとこちらを見つめる瞳と、今にも襲いかかってきそうな髪の毛を全身に散らす女性の画。

木村文乃さん演じる和風美女の雰囲気がジャパニーズホラー感を出していたので、スーッと背筋が凍りつきそうな恐怖を感じました。

ちなみに、奈々瀬が若き日の露伴先生のマンガを破いた経緯について映画では説明されていません。

原作では、露伴が奈々瀬に恋心を抱いたままだったら「黒い絵」を見た瞬間に絵に触れてしまい、露伴は助からなかっただろう。

そのため、恋心を断ち切るために露伴の絵を引き裂いたとされています。

しかし、映画版では仁左右衛門が黒の顔料にとりつかれて髪の毛を描き続けていたことを奈々瀬が危惧していたので、露伴の描いた黒髪にも嫌悪感を抱いて破いたのか…?と取れるような節もありました。

真実は奈々瀬のみが知る…といったところでしょうか(苦笑)

相変わらず何をしても様になる露伴先生

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ドラマ版で露伴先生を再現してくれた高橋一生さんは、劇場版でも完璧に露伴先生でした。

ここはもう安定過ぎてゆるがない(笑)

指をピンと伸ばしたヘブンズ・ドアーも(今回はそんなに重要じゃなかったけれど)かっこよすぎます‼

人間の手には負えないルーヴル美術館やフランスの景色で、あのギザギザバンドを頭に巻いても様になるなんて露伴先生くらいでしょう(笑)

ただ、今回はどちらかというと若き日の露伴先生がメイン。

その代わりに「黒い絵」を描いた仁左右衛門も高橋一生さんが演じています。

爽やかな青年絵師の仁左右衛門が転落していく様を見事に演じ切っています。

が、やっぱり露伴先生としての高橋一生さんの活躍をもう少し見たかったかな…。

泉くんとのかけあいも健在…そして最強説(笑)

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今回も露伴先生と絶妙な掛け合いを見せてくれた編集者の泉くん。

最後のまさかで「(黒い絵について)綺麗な人でしたよね…」と。

自分の過去の後悔どころか、先祖の後悔の念まで背負うことになる「黒い絵」

それを見たのになんともない泉くん、あっぱれすぎる!

ここにまた泉くん、最強説が生まれました(笑)

このシーンの黒・白の対比のように、陰と陽を担っている露伴先生と泉くん。

変人でミステリアスな露伴先生に、ともすればやはり変人の泉くんの突き抜けるほどの明るさが毎回見事なコントラストを与えてくれます。

映画版でも絶妙な塩梅を見せてくれる2人のやりとりは必見の価値ありです!

まとめ

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のネタバレ感想をご紹介してきました。

NHK公式サイトでは『岸辺露伴ルーヴルへ行く』の紹介文に映画化第1弾との記載があります。

映画の興行収入としても成功をおさめた「岸辺露伴」シリーズなので、脚本さえあれば映画化第2弾なんて展開もあるのかも…??

というのは期待しすぎでしょうか(苦笑)

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2024年5月10日(金)には待望のドラマ新作第9話「密漁海岸」も放映される「岸辺露伴」シリーズ。

今後の展開も楽しみですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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