上野不忍池の近くにある『下町風俗資料館』
訪れたのは十数年前ですが、下町生活を垣間見ることができる面白い施設だった記憶があります。
そこで来訪しようとしたところ休館中。
2025年、1年の休館を経て『したまちミュージアム』と名前を新たにリニューアルオープンしました。
今回はリニューアルした上野『したまちミュージアム』の魅力をご紹介していきたいと思います。
昭和を体感できる面白い施設なので、おでかけの参考になれば幸いです。

上野『したまちミュージアム』とは?

上野『下町ミュージアム』は2025年3月9日にリニューアルオープンしました。
館内には昭和30年代の台東区の建物が再現されており、実際に中に入って生活を体感することができます。
どこか懐かしい風景は、プロジェクションマッピングの朝と夜の演出で当時を一層身近に感じさせる効果も。
さらに昔遊びを体験するコーナー。
バリアフリーにも対応した施設に生まれ変わって、大人から子どもまで楽しめる施設になっています。
上野『したまちミュージアム』の魅力を紹介!

リニューアルした上野『したまちミュージアム』は3フロアに分かれています。
各フロアごとの広さはそれほど広くありません。
しかし、明治時代~昭和30年代までの資料を中心に工夫をこらした展示を楽しむことができます。
1階 再現展示室

『したまちミュージアム』の顔といっても過言ではない1階再現展示室。
昭和30年代・台東区坂本の金杉通りと建物が再現されています。
今回は昭和30年代生まれの両親と一緒に来館‼(笑)
両親が生活していた時代なので、道具の使い方などを説明してもらえて楽しかったです。
親世代と一緒に来館するのもオススメです。

路地からも昭和の雰囲気が漂ってきますよね。
映画『ALWAYS三丁目の夕日』の再現みたいです。
実際に中に入れるということでテンションが上がります!

お部屋の中には靴を脱いで上がります。
下駄や使い古した靴が生活感を感じますよね。

駄菓子屋さんを営んでいたお家です。
したまちミュージアムの方が「晴れた日は紙芝居、雨の日は室内に子どもたちがお菓子を買いに来ていました」と教えてくれました。

床の間で「お茶でもどうぞー」なんて(笑)
ほうきでお掃除もできちゃいます。
次男にとっては、ほうきを持つ経験がないので新鮮です。

お勝手も生活感があふれて懐かしさが漂います。

外には紙芝居屋さんの自転車がありました‼
この紙芝居屋さん、引き出しもさわれるんです。


引き出しはとりあえず開けてみる次男(笑)
中には駄菓子がぎっしり‼夢の自転車ですよね。
紙芝居屋さんの風景を見たことはありますが、実際にお菓子が詰まった引き出しを見たのは初めてなので興味深いです。

路地には井戸もありました。
洗濯に使っていた大きな洗濯桶。
ホッピングもありますが、こんなに前からある遊具だとは知りませんでした。


壁面のプロジェクションマッピングは朝~昼~夜へと移り変わります。
都電が行ったり来たりするのが面白い!電車大好きな次男は大喜びで眺めていました。
夜には酔っ払いが歩いてたり、なんとなくリアルですよね(笑)

もう一軒が『五十嵐提灯』という提灯屋さん。


お勝手はやはり木製。
冷蔵庫も木製で、大きな氷が入っています。
先ほどのシンクは木製でしたが、こっちは石ですね。

黒電話の受話器の持ち方が難しい次男(笑)


提灯屋さんの仕事場です。
色付けをする筆がいっぱいですね。
床には完成した提灯が並んでいますが、お祭りの時期になると床中が提灯で溢れかえっていたみたいです。

提灯屋さんからは都電の通る様子が眺められます。
ゆったり時間が流れている感じがいいですよね。

ちなみに、1階では記念スタンプが押せますよ。
リーフレットに記念にどうぞ(笑)
2階 常設展示室

2階は台東区を中心とした下町の歴史を展示したコーナーです。
仕掛けなどはあまりないので、小さい子には難しいかもしれません。

電車好きなので、これは気に入っていました。
私は駅しか気付かなかったんですが、よく見ると地下に銀座線が走ってるんですよね。
次男に言われてはじめて気付きました(苦笑)

関東大震災前にあった浅草凌雲閣。
日本初のエレベーターがあったそうですが、安全上の理由からたった半年しか使われなかったとか…。


昔の道具を紹介しながら明治から大正の歴史を振り返るプロジェクションマッピングも上映されます。
5分間に1回くらいの上映間隔だったかな??
映像のみで音声は入っていません。
3階 企画展示室・下町情報コーナー


企画展示室のスペースはこじんまりとしています。
来館したときの企画は『下町ってどんな町』でした。
下町っ子の気質・江戸の言葉は世相を反映していて面白いですね。

『昔の道具体験』コーナーは人気でした。
みんなが足を止めて道具体験をしていきます。

パズルに熱中する次男。
私もできませんでしたが、近くで見ていた海外の方が成功させていました‼

すりこ木トンボ。
プロペラが3つもあるのは初めて見ました。

この『昔の道具体験』コーナー、大きな窓の向こう側は不忍池が広がっています。
見晴らしもいいので、不忍池を写真におさめている姿も見かけました。
大人はもちろん、想像していたより子どもも楽しめる施設で良かったですよ!
したまちミュージアム基本情報
上野『したまちミュージアム』は、上野動物園や国立科学博物館などがある上野公園の一角にあります。
したまちミュージアム
【開館時間】午前9時30分から午後4時30分(入館は午後4時まで)
【休館日】月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)、年末年始、特別整理期間等
【入館料】一般300円 小・中・高校生100円
【住所】〒110-0007 台東区上野公園2-1
【アクセス】
・京成本線「上野駅」徒歩3分
・JR、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」徒歩5分
したまちミュージアムに駐輪場はある?

したまちミュージアム専用ではありませんが、すぐ側に不忍池自転車駐車場があります。
1回150円(入庫後24時間ごと)で利用できます。
授乳室やオムツ交換はできる?

したまちミュージアムでは、2階女性用トイレにオムツ交換台がありました。
また、授乳室もすぐ側にあります。
利用する場合は受付に声をかけて鍵を開けてもらうようです。
コインロッカーはある?
1階入ってすぐ左手側に、100円の返却式コインロッカーがあります。
私が来館したのは平日だったこともあり、外国からの観光客が多かったのが印象的でした。
大きなスーツケースほどの荷物ではなくても、ロッカーにちょっとした荷物を入れられるのは助かりますね。
まとめ
リニューアルした上野『したまちミュージアム』の魅力を紹介してきました。
規模はそこまで大きくないものの、したまちの様子を体感したり昔あそびが体験できる面白い施設『したまちミュージアム』
動物園や博物館とセットで立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。