※本記事はドラマ『私の夫と結婚して』(日本版)の最終回までのネタバレが含まれています。ご注意ください。
ドラマ『私の夫と結婚して』は韓国の人気WEB小説を原作にした作品で、2024年には韓国でドラマ化もされました。
日本版はamazonオリジナルドラマとして2025年6月27日から配信スタート。
「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」のアン・ギルホ監督。
「凪のお暇」や「妻、小学生になる」の大島里美さんが脚本を書いています。
主演が佐藤健さんと小芝風花さんという豪華さも話題ですが、タイトルもなかなか挑戦的ですよね。
そこで今回は、ドラマ『私の夫と結婚して(日本版)』最終回までのあらすじと結末のネタバレをお届けしていきたいと思います。
最後までご覧いただけたら幸いです。
ドラマ『私の夫と結婚して』ネタバレなしあらすじ

ドラマ「私の夫と結婚して(日本版)」は、2025年にamazonプライム独占で配信されたオリジナルドラマです。
優しすぎる性格から「脇役」としての人生を歩み、夫と親友からの裏切りで一度目の人生を終えた主人公・神戸美沙(かんべ みさ)
しかし亡くなったはずの彼女が目覚めると、なぜか2015年にタイムリープしていました。
二度目の人生が与えられた彼女は、夫と親友への復讐計画を企てます。
裏切り者の夫と親友を結婚させ、二人に自分の苦しみを歩ませようと考えます。
意味ありげなタイトル=ストーリーに直結するのが見事ですよね。
二度目の人生を歩む美沙にはこのあと何が起こるのか分かっていますが、計画はスムーズに進みません。
そこで登場するのが、一度目の人生で関わりのなかった部長・亘(わたる)
なぜか事あるごとに助けてくれるキーパーソンの亘にも秘密があるようで。
自分の人生を「主役」として生きる覚悟を決めた美沙の二度目の人生のゆくえとは。
主要キャスト
★神戸美沙(小芝風花):主人公
末期癌の末に夫と親友に裏切られて亡くなるが、気がつくと2015年にタイムリープしていた。
★平野友也(横山裕):1度目の人生の美沙の夫
美沙の親友・麗奈と浮気をしたうえ、美沙の死に直接関与する。
★江坂麗奈(白石聖):1度目の人生の美沙の親友
美沙の親友を装いながら、心の中では美沙を憎んでいる。
美沙の1度目の人生で彼女を突き落とした張本人。
★鈴木亘(佐藤健):美沙の会社の部長
美沙の1度目の人生では関わりがなかったが、2度目の人生ではなぜか接点が多い存在になる。何か秘密を抱えている。
『私の夫と結婚して』ネタバレ解説

1度目の人生~裏切りと衝撃の死
ストーリーは美沙の壮絶な1度目の人生から始まります。
彼女は末期癌で死に直面していました。
しかし、お見舞いに来てくれる親友・麗奈がいて、最愛の夫・友也とも結婚できた。
そう悪くない人生を歩んできたと思い込んできました。
ある日、外出許可をもらった美沙は久々に帰宅します。
そこで信じられない現場に出くわすことに。
親友だと思っていた麗奈が、自分の寿命があとわずかだということを知りながら友也と関係を持っていたのです。
さらに麗奈から告げられたのは、美沙の心を完全に砕く言葉でした。
「子どもの頃からずっと目障りだった」
絶望の中で友也と口論になり、マンションのベランダで突き落とされそうになる美沙。
手を伸ばせば麗奈が助けてくれると信じたものの、麗奈はその手を握り返すことなく美沙は転落。
無惨にも命を落としました。
愛と友情の両方に裏切られ、殺されてしまったのです。
2度目の人生~復讐の決意

美沙は目を覚ますと2015年に戻っていました。
与えられた二度目の人生。
今度こそ同じ未来を迎えないためにはどうしたらいいのか?
そこで美沙は、1度目の人生を繰り返さないための法則に気付きます。
1度目の人生で起こったことは2度目の人生でも起こる。
しかし、自分に起こることのキャスティングは変更可能。
つまり身代わりを立てれば、自分に振りかかることを回避することは可能なのです。
美沙は「友也と麗奈を結婚させる」復讐計画を立てることにしました。
中盤の展開(7〜9話)~美沙の策略と麗奈の逆襲

二度目の人生でも美沙は「友也の婚約者」として振る舞います。
麗奈が友也に興味を持ち「美沙を不幸にする駒」として友也を利用したいと認識させるための演技でした。
美沙の思惑通り、麗奈は友也と関係を持ちます。
美沙は麗奈と友也の関係を知って傷ついた振りをします。
美沙と友也の関係が崩れたとほくそ笑む麗奈。
しかし美沙は麗奈に「友也が麗奈とのことはただの遊びだったと言ってる。だからやり直すことに決めた」と伝えます。
美沙と友也の関係が壊れない=美沙が幸せなのは許せない。
焦れた麗奈は「友也との子どもができた」と嘘をつきます。
美沙の復讐計画は実を結び、2人は結婚することになりました。
2人の結婚式のスピーチを任された美沙。
通常の結婚式と同じように祝福の言葉を伝えます。
「麗奈、結婚おめでとう。そして本当にありがとう」
しかし祝辞を述べた後、マイクを切って何かを呟く美沙。
後日、真実に気づいた麗奈は激しく動揺します。
美沙が呟いた一言。
それは「本当にありがとう。『私が捨てたゴミを拾ってくれて』」でした。
美沙に対する怒りで震える麗奈。
「友也と結婚させられた」と知った麗奈は、美沙への復讐を誓います。
住吉(上司)に訪れる不幸

一方で、美沙の上司・住吉には1度目の人生には起こらなかった出来事が起こります。
2度目の人生で住吉に起こったこと
①夫の浮気が発覚。
②さらに検査で癌が見つかる。
1度目の人生では美沙が癌を患い、夫に浮気をされていました。
2度目の人生では住吉が美沙の身代わりになり、美沙は浮気と癌を回避しました。
美沙は住吉と一緒に、住吉の夫の浮気現場に出向いています。
そこで1度目の人生で美沙に向けられたのと同じ言葉を、住吉の夫や浮気相手が住吉に発しているのを聞いています。
住吉が美沙の身代わりになったのは間違いないと思います。
ただ、1点だけ美沙の1度目の人生と住吉には異なる点がありました。
1度目の人生で美沙は末期癌でしたが、住吉は癌でありながら手術可能な段階でした。
なぜ住吉の癌は末期ではなかったのか?
★美沙の癌は1度目の人生では末期で、治療の余地はなかった。
★しかし住吉の癌は早期に発見され、手術可能だった。
考えられる理由
①美沙は癌→浮気の流れだったが、住吉は浮気→ガンだった
流れが入れ替わったことで時間のズレが生じて発見が早まった可能性。
②亘が信頼できる医師を探し、治療につなげた。
亘には財力もあるので、美沙の時よりも優秀な医師や効果のある治療を受けられた可能性。
③「二度目の人生には救いもある」という脚本的な意図。
※住吉は不幸を背負いながらも、未来に希望を見出せる存在として描かれました。
亘(部長)とカメ吉

大学時代に友達のいなかった美沙は、大学の池にいた亀を「カメ吉」と名付けて友達のように大切にしていました。
美沙は知らなかったのですが、実は亘も美沙と同じ大学に通っていたのです。
亘は美沙がカメ吉に話しかけているのを何度も見かけ、美沙のことを気にかけていました。
ある日、美沙の父が病気で亡くなり、美沙は葬儀のためしばらく大学を休みます。
久々に大学に行くと、恐れていたことが起こっていました。
カメ吉がいた池が干上がっていたのです。
父を亡くした上にカメ吉まで失ってしまったと絶望していると、近くの木に「カメを保護した」というメモがあるのを見つけました。
友達であるカメ吉を拾ってくれた神様。
その神様=亘でした。
亘は池からカメ吉を保護し、自宅マンションで世話をし続けていたのです。
1度目の人生でも陰ながら美沙を守っていた亘。
2度目の人生で最愛の人となった亘が、自分にとっての昔からの神様だったなんてロマンチックですよね。
亘の正体

2度目の人生で事あるごとに美沙を救ってくれるキーマン・亘。
物語の中盤から何かを知っているような言動が見え隠れしていました。
そして終盤で明らかになる真実。
亘も二度目の人生を生きているタイムリーパーでした。
1度目の亘の人生
1度目の人生で、住吉から美沙が末期癌で入院していることを聞いた亘。
せめてお見舞いだけでもと病院に向かいますが、美沙は一時帰宅のために病院を出たあとでした。
胸騒ぎがして美沙のマンションへ向かうと、ちょうど彼女が転落した場面に出くわします。
美沙の葬儀では友也と麗奈が逮捕され、亘はその混乱の中で美沙の遺骨を持ち出しました。
せめて彼女が静かに眠れるようにと故郷である富山に向かいます。
しかし、その途中で交通事故に遭い命を落としたのでした。
美沙の父の導き
亡くなったはずの亘ですが、目を覚ますとタクシーの中にいました。
タクシーを運転するのは、生前にもタクシー運転手をしていた美沙の父。
彼は「このタクシーはどこにでも行ける」と話します。
美沙を救うことができなかったことを心残りに感じていた亘は、2015年に戻ってきました。
今度こそ美沙を救う。
しかし亘にも「身代わり」が必要です。
彼の死を肩代わりする者が現れなければ、亘自身もまた命を落とす運命にあります。
最終回の展開

物語は最終回でクライマックスを迎えます。
麗奈の最期
麗奈は自分のことを気に入っていた元上司と結託して美沙を眠らせ、臨時休園中の遊園地に連れていきました。
そのまま観覧車に乗せると、目を覚ました美沙と昔話を始めます。
美沙は「ずっと麗奈が嫌いだった」と初めて本音を伝えます。
麗奈はそれを知ったうえで、美沙が自分から離れたがっていたから絶対に離さないと考えていたことを伝えました。
美沙は自分と離れれば違う生き方が見つかるはずだと諭します。
しかし、何もかも遅すぎました。
友也や亘を殺めようと手を染めた麗奈は後戻りができず、観覧車のてっぺんから自ら転落。
母親と同じように、自分で命を絶つ選択をしたのでした。
友也の最期
友也は先輩にすすめられた投資に失敗。
母親からの入れ知恵で、借金を返済するために麗奈を殺害して保険金を手に入れようと考えます。
しかし、それに気付いた麗奈に車のブレーキを細工され、暴走事故を起こします。
最終回では亘が命の危機に瀕しますが、そこで「身代わりの法則」が働きます。
入院中だった友也の容態は急変し、亘の代わりに命を落としました。
美沙の結末

一度目の人生の親友・麗奈、夫・友也との決別。
二度目の人生で得た本物の愛と友情、一人でも人生を切り開いていける強さ。
美沙は復讐による代償の重さを感じながら、前を向いて新たな人生を歩む決意をします。
後悔しない人生を選択すると決めた美沙は会社を辞めます。
そして店主が亡くなり店を閉めた『まるかめ堂』を自分の手で再建させると決めました。
お父さんや亘との思い出が詰まった大好きな場所を自らの手で残したい。
人気商品のカメ最中に「当たり」として折り紙を付けるなど、伝統を守りつつ新しいことにも挑戦する様子が描かれていました。
さらに運命を自分で切り開く大切さを学んだ美沙は、自分から亘にプロポーズします。
「結婚してください」
自分が先に言うつもりだったという亘に「亘さんが言ったんですよ。我慢してるより言いたいこと言ってる私の方が素敵だって」
「亘さん、私の夫になってくれますか?」
そんな二人のやりとりがとても微笑ましかったです。
お互いに忙しい身でありながら、二度目の人生を共に歩んでいく結末が描かれていました。
亘の結末
友也という身代わりのおかげで目を覚ました亘。
父の会社で社長を務めながら、学生時代に興味を持っていた植物の研究も再開します。
二度目の人生で抱いた美沙との夢(2人で一緒に「君の名は」を鑑賞したり、大谷翔平選手の試合を観戦するなど)も叶えます。
そして2025年、美沙が一度目の人生を終えたのと同じ日にプロポーズ!
…したかったんですが、先に美沙にプロポーズされてしまいました。
一人でも立っていける強さを身に付けた美沙ですが、亘との結婚生活が幸せになるであろうことは想像にたやすい結末でした。
『私の夫と結婚して』を観るには?

裏切りと復讐、そして二度目の人生を懸けた壮絶な物語。
ドラマ『私の夫と結婚して』日本版は、Amazonプライムビデオ独占配信です。
他の動画サービスでは配信されていないため、視聴できるのはAmazonプライムだけ。
すでに最終回まで全話配信されているので、一気に物語を楽しめます。
小芝風花さん・横山裕さん・佐藤健さんたち豪華キャストの迫真の演技を、ぜひ見てみてください。
